Ryugaku Jinja · Professor Archive
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麻生 伸一麻生 伸一
University of the Ryukyus · Graduate School of Regional Co-creation
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神社University of the Ryukyus · Graduate School of Regional Co-creation
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- 都市・港市・水系の連鎖と流通から見たユーラシア海域交流パターンの多角的研究2023 · 初年度である2023年度は、前半は1ヶ月に1回、後半は2ヶ月に1回の頻度で定例研究会をオンラインで開催し、メンバーそれぞれの分担研究の進捗状況、新修情報、研究成果を報告したほか、前科研の最終年度末におこなった海外の現地調査報告(マカオ、シンガポール、コタ・チナ、サムドラ)をおこなった。 また、今年度の現地調査としては、2023年12月に熊本県の天草半島における水系と港市の関係からみた港市圏の構造の調査をおこない、特に下天草の北東部・北西部・南西部において現地史の専門家を招いて共同調査を実施し、2024年2月には台湾の金門島において同じく水系と港市の関係からみた港市圏の構造の調査を現地の研究者(台湾大学、金門大学)と共に実施した。さらには2024年3月に岡山の瀬戸において港市と水系・信仰の関係についての現地調査をおこなった。さらに、これらとは別に2023年10月に、明治大学図書館、財団法人東洋文庫における所蔵地図資料、特にアジアに関する地図資料調査をおこない、古地図上における港市と水系の位置関係や古名などの考察をおこなった。 2023年7月には非公開のオンライン・ワークショップをおこなって、港市と水系の関係についての討議をおこない、また、9月には福岡大学人文学部考古学研究室において出土陶磁資料と墨書資料に関する研究会を桃崎祐輔氏の科研と共催で開催した。港市と陶磁器流通の関係上における墨書資料の問題に関しては引き続き検討を重ねている。
- 海域アジアにおける港市および港市国家の基礎的研究:広域的・多角的な視座から2022 · 昨年度に引き続き、本研究では、海域アジア世界の歴史的展開を考えるうえでインド洋・地中海海域世界までを視野に入れ、「港市国家」を多角的に再検討するという目的から、琉球史・東アジア史・東南アジア史・イスラーム史・ヨーロッパ史の各観点から港市国家に関する先行研究状況の情報・研究・史料を収集することから共同研究をおこない、それぞれ相当量の先行研究成果を整理した。また、中国史を専門とする新規分担者が加入したことにより、中国における「港市」と社会・流通の関係も視野に入れることができた。 コロナ禍において実際に大人数が集まって研究会・共同調査をおこなうことが難しかったため、オンラインで月に一度定例の研究会を開催し、それぞれの専門の立場から港市国家や陶磁器流通などに関する報告をおこない、意見交換をおこなうことで、現地調査に先立つ基礎研究の土台形成をはかった。水中調査は引き続き2022年度も継続する予定である。 5月28日から31日にかけては、琉球王国の港市調査の一環として、石垣島沖で石垣島の港湾・沈船遺跡に関する水中調査(潜水調査)を実施した。なお、本来は代表者である四日市も参加予定であったが、コロナ禍下であったため、九州・沖縄地方の分担メンバーのみで調査をおこなった。 一方で、2021年度に延期されていた海外港市調査のインドネシアのスマトラ島バンダアチェ、ジャンビの調査とイランのペルシャ湾ホルムズ王国遺跡調査はコロナ禍の蔓延状況を考慮して2022年度に再延期された。 このほか、中世博多遺跡、日中の鉄製品出土遺跡、琉球王朝などに関するシンポジウムや研究会、ワークショップに各分担者や代表者が参加し、内外の研究者と意見交換をおこなった。3月26日には、2021年度の総括ワークショップ「港市国家遺跡の比較研究に向けて」をクローズドで開催し、成果のとりまとめと今後の研究方針の確認をおこなった。
- 首里・首里城の儀礼に関する基礎的研究2021 · 本研究の初年度となる2021年度は、つぎのような研究活動を行った。 ①史料収集とデータ化 研究に関連する史料について、デジタル化・テキスト化をすすめた。デジタル化した史料は、琉球史の基礎資料である『球陽』である。『球陽』には諸本があるが、そのなかで尚家本をデジタル化した。また尚家文書のうち本研究に関わる史料のテキスト化をすすめた。テキスト化(テキストの入力、校正)をすすめた史料は「尚泰様御元服ニ付聞得大君御殿江御参拝日記」(尚家文書28号)、「冠船付崇元寺御参拝日記」(尚家文書67号)、「冠船付崇元寺御参拝日記」(尚家文書156号)などである。 ②史料調査 2022年3月17日に、那覇市歴史博物館にて史料調査をおこなった。調査した史料は、「百浦添御普請絵図帳」(尚家文書500号)である。調査では当該史料の熟覧とデジタルカメラでの撮影をおこなった。 ③研究会 「真栄平房昭『琉球海域史論』(上・下)合評会:琉球史の視点から」というタイトルにて、琉球沖縄歴史学会2021年8月例会で書評報告をおこなった。『琉球海域史論』は海域史論という表題ではあるが、琉球の王権論とも不可分の研究内容を含むもので、とくに冊封に関する儀礼について取りあげて検討した。 ④原稿 本研究が開始される昨年度までに文章化は完了していたが、刊行に際する校正については、本研究で得られた知見等を用いた。「近世琉球期の首里城」(高良倉吉監修、島村幸一編『首里城を解く:文化財継承のための礎を築く』勉誠社、2021年)、「アジアの中の琉球」(吉澤誠一郎 監修、石川博樹ほか編著『論点・東洋史学-アジア・アフリカへの問い158』ミネルヴァ書房、2022年)として公表された。また、あらたに「百浦添御殿普請にかかる儀礼・儀式について」(『国宝「琉球国王尚家関係資料資料集 首里城御普請物語』那覇市、2022年)を執筆することができた。
- 南西諸島における海上交通の復元的研究―「帆船の時代」の「歴史航海図」―2018 · 本研究の期間初年次となる2018年度は、以下のような調査・研究活動を行った。 ①南西諸島の「歴史航海図」の所在情報 当該地域を描く前近代絵図および近代初期の海図について、収集と分類を進めた。このうち、より詳細な文字情報を持つ国絵図については、学術支援職員1名を雇用し、文字データの入力を行い簡易的なデータベースを作成した。また関連する絵図資料1点について、4×5ポジフィルムからのデジタル化を行なった。 ②史料調査 関連する史料の所蔵機関に赴き、熟覧調査およびデジタルカメラによる撮影を行った。調査先は、東京大学史料編纂所(「赤門書庫旧蔵地図」ほか)、鹿児島大学附属図書館(「市来氏琉球征伐日記」ほか)、沖縄県立博物館(「琉球明細総図」ほか)、琉球大学附属図書館(「琉球諸島図巻」)、沖縄県公文書館(「米軍撮影空中写真」)、沖縄県立図書館(「琉球古地図集成」ほか)である。 ③現地調査 2018年11月11日から14日にかけて、沖縄本島中南部の港湾と海上交通に関連する遺跡について、現地調査を行った。近代初期の海図をもとに、前近代の沿岸部地形に可能な限り迫りながら、関連するグスク・御嶽・寺院・古墓などを巡検した。とくに那覇港では、海上からの景観調査を行い、海図に描かれた対景図との照合を進めた。 ④研究会の開催 科研メンバーを中心に2回の研究会を開催した。第1回(2018年6月29日、於東京大学史料編纂所、報告:黒嶋敏)、第2回(2018年11月11日、於沖縄県立芸術大学、報告:黒嶋敏・麻生伸一)以上である。
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