Ryugaku Jinja · Professor Archive
Public Professor Archive
Naoto Mochizuki望月 直人
University of the Ryukyus · Faculty of International and Regional Creation · 准教授
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- 其理似尚未備―曹廷杰『万国公法釈義』における『万国公法』の儒学的再解釈について2025 · 望月 直人
- 中国の国際法基本原則:ソビエト、欧米、中国の国際法理論の比較2024 · 望月直人, 藥袋 佳祐
- 国際法と「(万国)公法」のあいだ -朱克敬『公法十一篇』の検討-2024 · 19世紀後半から20世紀初頭にかけて、中国および東アジア各国では、国際法は「万国公法」もしくは「公法」という名称で呼ばれることが多かった。international law は直訳すると「国家間の法」となるのに対して、「万国公法」は「あらゆる国に共通する法」あるいは「あらゆる国によって共有される法」という意味であり、原語に対して厳密な訳語とはなっていない。すでに指摘されているように、清末中国読書人は、しばしば「万国公法」の「公」の字にひきつけて議論を展開した。 ところで、清末中国の「万国公法」関連著作には、『万国公法』などの漢訳国際法概説書を基に中国読書人が編輯した「本土化著作」が存在する。ただ、これらの「本土化著作」の内容が上記のような「万国公法」の語義に即して改変されているか否かについては、これまで検討されていない。本稿は、「(万国)公法」の中国初の「本土化著作」となった朱克敬の『公法十一篇』を検討し、「万国公法」ないし「公法」という国際法の漢訳語が持った重みと清末中国における国際法継受(受容)に与えた影響を明らかにする。
- 「中國武員無端生事」 -李揚才事件(1878‐79年)に関する一考察-2023 · 1878 年末、清朝の武官―具体的には広西省潯州協副将―李揚才が反乱を起こし、ベトナ ム李朝の末裔を名乗ってベトナム北部へ侵入した。この事件は、ベトナムの保護国化を目指 すフランスと伝統的な「天朝」と「藩属」の関係を阮朝との間にも築いていた清朝の競合に 少なからず影響を与え、後の清仏戦争につながってゆく。 では、この李揚才事件は、どのような歴史的背景から生じたものと理解すればよいだろう か。そもそも清朝の武官がベトナム王朝の末裔を名乗って蹶起するという事件は、他に類例 を見ない。また、当時のベトナムでは、黒旗軍など中国から流入した華人私兵集団が割拠し ていたが、李揚才は歴とした清朝の高位の武官であって、一見のところ、同列には語り得な い。 ただ、すでに指摘されているように、その武装反乱の間、李揚才は華人私兵集団と提携し た。本稿は特にその点を掘り下げて考察し、李揚才が清朝官員として軍務についていた時期 から華人私兵集団と関係を結び、それが彼の蹶起につながったという仮説を提示する。
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