学校選び
日本の研究生・修士はどう出願先を選ぶか
出願校はランキングだけで決めるものではありません。「研究テーマ・教員とのマッチ・入試難易度・生活コスト」という4本の柱をまず立て、その上で優先順位を組んでいきましょう。
多くの人がまずQSランキング上位30校を並べて、そのまま出願しようとします。ところが実際に出願時期になると気づくのです。ランキングが高い大学に必ずしも自分に合った研究室があるとは限らず、教員の専門とズレていれば、たとえ合格しても研究を進めるのは難しいと。ここでは、より現実的な絞り込みの順序を紹介します。
ステップ1:まず研究テーマを固める
研究したいキーワード(たとえば「地域包括ケア」「高齢者支援」「移民政策」など)を書き出し、J-GLOBAL・KAKEN・researchmapで該当する教員を検索します。ランキングはあくまで添え物であり、教員の専門こそが研究生生活の本筋です。
ステップ2:入試難易度を見積もる
- 旧帝大+早慶:入試問題の難易度も英語要件も高めで、研究計画書のウェイトも最も大きいです。
- 上位国立(横国・筑波・千葉・広島・名古屋工大など):コストパフォーマンスが高く、留学生に対しても受け入れやすい傾向があります。
- 中位国立+公立:手堅い選択肢として向いており、外国人留学生に積極的な研究室もあります。
- 私立:学費は高めですが、一部の専攻(情報系・商学系)はカリキュラムや就職リソースが充実しています。
ステップ3:教員が「最近受け入れているか」を確認する
すでに留学生を受け入れていない教員や、まもなく退官する教員もいます。研究室の公式サイトで直近2〜3年の研究室メンバーの構成を確認したり、直接メールで問い合わせたりして確かめましょう。
ステップ4:生活コストと地域も考慮に入れる
東京23区の家賃は他地域の1.5〜2倍。アルバイトの機会は多い反面、研究時間が細切れになりがちです。関東以外の旧帝大(京都・大阪・東北・北大)には、研究に集中できる余地がより多くあります。
参考・出典
- researchmap(日本の研究者情報データベース)研究テーマのキーワードから教員を探すときの定番の入口です。
- J-GLOBALJSTが運営する研究情報ポータル。機関・研究者・論文を横断的に調べられます。
- KAKEN(科研費データベース)教員が近年採択された科研費の課題を見て、研究室の資金力やテーマの活発さを判断できます。
本記事は筆者個人の経験と現時点で公開されている情報をもとにまとめたもので、内容を保証するものではありません。情報が古い、または誤りを見つけた場合はぜひお知らせください。
