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住まいガイド

日本の学生住居の仕組みを来日前に知る

ここは物件を探すツールではありません。日本の学生住居の「仕組み」——学生寮・UR・民間アパートの違い、敷金・礼金などの初期費用、保証人・保証会社、更新料、地域差——を先に知り、来日後に不意打ちを食らわないための読み物です。最も多くの留学生がつまずくのは家賃そのものより「最初にまとまったお金が要る」こと。まずそこを押さえましょう。

⚠目安です——最新の公式・各物件で要確認 金額・条件はすべて概算の目安レンジです。家賃・初期費用・保証人の要件・更新料は、年度・大学・大家・保証会社・地域で大きく異なります。契約前に必ず各物件・不動産会社・大学の住居支援窓口で最新の条件を確認してください。
目次
  1. 01住居タイプを比較する
  2. 02初期費用の内訳(最大の落とし穴)
  3. 03保証人・保証会社
  4. 04更新料
  5. 05地域差
  6. 06来日直後の住居戦略

住居タイプを比較する

大きく分けて学生寮・UR賃貸・民間アパートの3つ。月額だけでなく「初期費用の重さ」と「保証人の要否」で選ぶのがコツです。

学生寮

初期費用 軽

大学寮・民間学生寮・国際交流会館など。初期費用が最も軽く、来日直後の住まいとして有力。

月額の目安
月2〜4万円(多くは光熱費込み・目安)
初期費用の目安
最も軽い(敷金礼金が無い/小さいことが多い・要確認)
保証人
不要〜大学が対応する場合あり(要確認)
メリット
  • 月額・初期費用ともに最も安い
  • 光熱費込みのことが多く家計が読みやすい
  • 家具・寝具が備え付けの場合があり初日から住める
  • 留学生同士のつながりができやすい
注意点
  • すべての大学にあるわけではない
  • 戸数に限りがあり入れない場合がある
  • 早めの申込が必要(合格後すぐ動く)
  • 門限・来客などのルールがある場合がある

UR賃貸

初期費用 中

都市再生機構の公的賃貸。礼金・仲介手数料・保証人が不要なのが最大の特徴。

月額の目安
民間と同程度〜やや手頃(物件・地域による・目安)
初期費用の目安
礼金・仲介・保証人ゼロで軽め。ただし敷金はあり(目安)
保証人
不要(連帯保証人・保証会社とも不要)
メリット
  • 礼金が不要(戻らないお金が減る)
  • 仲介手数料が不要
  • 保証人・保証会社が不要(留学生に優しい)
  • 更新料がかからない
注意点
  • 敷金は必要(初期費用ゼロではない)
  • 物件は郊外・団地寄りのことが多い
  • 申込に収入(支払能力)の基準がある(要確認)
  • 申込・契約は基本的に来日後(来日前完結は難しい)

民間アパート/マンション

初期費用 重

最も選択肢が多く自由だが、初期費用が最も重い。保証人・保証会社が要るのが普通。

月額の目安
月5〜10万円(地域差大。東京は高く地方は安い・目安)
初期費用の目安
家賃の4〜6ヶ月分が目安(最も重い)
保証人
必要(連帯保証人 か 保証会社のどちらか)
メリット
  • 間取り・立地・条件の選択肢が最も多い
  • 大学・職場の近くなど自由に選べる
  • 自分名義の契約で生活の自由度が高い
注意点
  • 初期費用が最も重い(数十万円規模)
  • 保証人または保証会社の手配が要る
  • 更新料がかかることがある(地域差あり)
  • 内見・在留カード等が要り来日前完結は難しい

初期費用の内訳(最大の落とし穴)

民間賃貸では、家賃のほかに敷金・礼金・仲介手数料などがまとめてかかります。月10万円の部屋でも、契約時に40〜50万円前後が必要になり得ます。

この家賃を例にすると月10万円
→
契約時に必要な初期費用の目安40〜50万円前後

初期費用はおおむね「家賃の4〜6ヶ月分」が目安。最も見落とされがちで、ここを甘く見ると渡航直後に資金が足りなくなります。学生寮やURならこの負担を大きく減らせます。

  • 敷金(保証金)一部戻る可能性

    退去時の原状回復・未払い家賃に充てる預け金。差し引いた残りが返ることがあります。

    目安家賃の1〜2ヶ月分(目安)

  • 礼金戻らない

    大家へのお礼として支払う、返ってこないお金。物件によっては礼金ゼロもあります。

    目安家賃の0〜2ヶ月分(目安)

  • 仲介手数料戻らない

    不動産会社に支払う手数料。上限は家賃1ヶ月分+税が目安です。

    目安家賃の0.5〜1ヶ月分+税(目安)

  • 前家賃前払い分

    入居する月(と日割り分)の家賃を契約時に前払いします。

    目安家賃1ヶ月分+日割り(目安)

  • 火災保険戻らない

    加入が条件になることが多い家財・賠償の保険。多くは2年契約です。

    目安1〜2万円/2年(目安)

  • 鍵交換費戻らない

    前の入居者の鍵を新しいものに交換する費用。任意のこともあります。

    目安1〜2万円前後(目安)

  • 保証会社の保証料戻らない

    保証人の代わりに保証会社を使う場合の初回費用。以降は年間更新料がかかります。

    目安初回 家賃の0.5〜1ヶ月分(目安)

上記はすべて目安です。礼金ゼロ・仲介無料・敷金1ヶ月などの物件もあり、合計は大きく上下します。見積書(重要事項説明)で内訳を必ず確認してください。

保証人・保証会社

多くの大家は「連帯保証人」か「家賃保証会社」のどちらかを求めます。日本に保証人がいない留学生は、通常は保証会社を使います。

経路A

連帯保証人(個人)

家賃の支払いを連帯で保証してくれる個人を立てる方法。安定収入のある日本在住者が求められることが多く、留学生には用意が難しいことが多いです。

  • 日本在住・安定収入の人を求められることが多い
  • 滞納時に連帯して責任を負う重い役割
  • 来日したばかりの留学生には用意が難しい
経路B留学生の通常ルート

家賃保証会社

保証料を払って会社に保証してもらう方法。日本に保証人がいない留学生はこちらが一般的です。初回の保証料に加え、年ごとの更新料がかかります。

  • 初回 保証料は家賃0.5〜1ヶ月分が目安
  • 年間更新料が1万円程度かかることが多い
  • 入居審査がある(在留資格・収入などを確認)
  • 大学が機関保証人になる制度がある場合あり(要確認)

更新料

民間賃貸は多くが2年ごとに契約を更新し、その際に更新料がかかることがあります(地域差あり)。

  • 民間賃貸は2年ごとに契約更新するのが一般的です。
  • 更新時に更新料 家賃1ヶ月分程度がかかることがあります(物件による)。
  • 地域差が大きく、関東は更新料あり・関西は慣習が薄い傾向です。
  • 学生寮やUR賃貸は更新料がかからない/扱いが軽いことが多いです。

地域差

家賃は地域で大きく変わります。東京23区が最も高く、地方都市や郊外ほど下がります。大学が郊外にある場合は周辺の家賃も下がりがちです。

東京23区

高い

ワンルーム 月7〜15万円(目安)

全国で最も高い。少し郊外(23区外・近隣県)に出るだけで家賃は下がります。

地方の主要都市

中くらい

ワンルーム 月4〜8万円(目安)

大阪・名古屋・福岡・仙台など。都市の便利さと手頃さのバランスが取りやすい層。

郊外・地方都市

手頃

ワンルーム 月3〜6万円(目安)

大学が郊外にある場合は周辺家賃も下がりがち。自転車・バス通学とセットで考えると◎。

来日直後の住居戦略

来日前にネットだけで民間の本契約を結ぶのは難しいことが多いです。まずは学生寮や短期滞在でつなぎ、来日後に内見して本契約するのが現実的です。

  1. 01
    まずは「つなぎ」の住まいを確保する

    最初は学生寮や短期滞在(マンスリー・シェアハウス)でつなぐと安全です。来日前にネットだけで民間の本契約を結ぶのはリスクがあります。

  2. 02
    本契約に要るものを把握しておく

    本契約には在留カード・日本の銀行口座・緊急連絡先・内見などが必要になることが多いです。これらは来日後に整います。

  3. 03
    来日後に内見してから契約する

    実際に部屋・周辺・通学経路を見てから決めると失敗が減ります。写真だけでは分からない条件(音・日当たり・坂道)も確認できます。

  4. 04
    大学の住居支援窓口に相談する

    国際課や住居支援窓口が、寮・提携物件・機関保証の制度を案内してくれることがあります。まず学校に相談するのが近道です(要確認)。

内容の最終点検:2026-06-13