標準フォーマット
研究計画書 の標準フォーマット
以下は日本の大学院の慣例に沿って組んだ A4 見本(自由書式)です:表紙・本文・参考文献の三部構成。見本は実際の分量に応じて自動でページ分割され、選んだ分野によってページ数は変わります。研究科に指定様式があればそれを優先し、指定がない場合は以下の4点を基準にしてください。
- 字下げ:本文段落は冒頭を一字下げ
- 見出し:全角番号で階層を統一し混在させない
- 引用:著者–年(直接引用は頁番号)
- 参考文献:ぶら下げインデント、形式は分野で一貫
書き出し
現在の分野の構成スケルトンをテキストでコピー、または右の見本を印刷/PDF保存できます。
ブロックをハイライト
ブロックを選ぶと、見本上で該当箇所を強調し、その書式の要点を表示します。
間違い例
オンにすると見本をわざと崩し、なぜ駄目かを説明します。
解説
本文の文字サイズ
研究計画書
地域金融機関の中小企業向け融資が設備投資に与える影響
―信用保証制度の利用に着目して―
1.研究背景・問題意識
中小企業は地域経済の雇用と生産活動を支える重要な主体であるが、担保や信用履歴の不足により、外部資金へのアクセスに制約を受けやすい。特に設備投資は将来収益への期待に基づく長期的な意思決定であり、金融機関からの融資条件や信用保証制度の利用可能性が投資行動に影響する可能性が高い。
一方で、地域金融機関は取引先企業との継続的な関係を通じて、財務諸表だけでは把握しにくい情報を蓄積する。この関係性に基づく融資が企業の投資制約を緩和するのか、あるいは保証制度への依存を通じて金融機関のモニタリングを弱めるのかについては、なお実証的に検討すべき余地がある。
2.先行研究と研究課題
中小企業金融に関する先行研究では、金融機関と企業の継続的取引が情報の非対称性を緩和し、借入条件を改善しうることが示されてきた(Petersen & Rajan, 1994; Berger & Udell, 1995)。また、融資担当者が企業情報の収集と評価に果たす役割についても、日本の中小企業を対象とした研究が蓄積されている(Uchida et al., 2012)。
しかし、これらの研究は、融資関係の有無や取引年数に注目するものが中心であり、信用保証制度の利用が設備投資の意思決定に及ぼす影響を、地域金融機関との関係性と結びつけて検証した研究は十分ではない。したがって、本研究では「融資関係」「保証制度」「設備投資」という三つの要素の相互作用に焦点を当てる。
3.研究目的
本研究の目的は、地域金融機関による中小企業向け融資が企業の設備投資に与える影響を、信用保証制度の利用有無という観点から実証的に明らかにすることである。具体的には、第一に、地域金融機関からの借入比率が高い企業ほど設備投資を行いやすいのかを検証する。第二に、信用保証制度の利用がその効果を強めるのか、または弱めるのかを分析する。
4.研究方法
分析には、公開統計および利用申請が可能な企業レベルのデータを用いる。被説明変数は設備投資の有無および投資額とし、主な説明変数には地域金融機関からの借入比率、信用保証制度の利用有無、企業規模、業種、収益性、負債比率、地域の景気指標を設定する。推定方法としては、固定効果モデルおよび差の差分析を用い、企業固有の要因と地域別ショックを可能な限り統制する。
5.研究計画
| 時期 | 作業内容 | 到達目標 |
|---|---|---|
| 2026年4月〜6月 | 先行研究の精読、仮説の整理 | 課題と分析枠組みの確定 |
| 2026年7月〜9月 | データ取得、変数・記述統計 | 分析用データの完成 |
| 2026年10月〜2027年1月 | 計量分析、頑健性検証、解釈 | 主要な実証結果の整理 |
| 2027年2月〜3月 | 論文執筆、図表整備、修正対応 | 修士論文初稿の完成 |
6.期待される成果・研究の意義
本研究により、信用保証制度が中小企業の設備投資を促進する条件を明らかにできれば、地域金融政策および中小企業支援策の設計に対して示唆を与えることができる。また、地域金融機関の情報生産機能と公的保証制度の関係を実証的に検討する点で、中小企業金融研究にも貢献しうる。
本研究は、単に融資額の増減を確認するのではなく、企業の将来投資という実体経済上の行動に注目する。したがって、金融仲介が地域経済の成長にどのように結びつくのかを検討するうえで、学術的にも実務的にも意義を有すると考える。
7.参考文献この分野の引用様式:APA
この欄が示すのは分野ごとの引用書式です。〔書式例〕の行は書式のプレースホルダーであり実在する文献ではありません(そのまま書き写さないこと)。他の各行は出典を確認できる実在の文献ですが、あくまで例示です。参考文献は必ず、ご自身が実際に読み、雑誌公式サイト・CiNii・国立国会図書館で確認できる文献に差し替えてください。
- Beck, T., Demirgüç-Kunt, A., & Maksimovic, V. (2005). Financial and legal constraints to growth: Does firm size matter? The Journal of Finance, 60(1), 137–177.
- Berger, A. N., & Udell, G. F. (1995). Relationship lending and lines of credit in small firm finance. The Journal of Business, 68(3), 351–381.
- Petersen, M. A., & Rajan, R. G. (1994). The benefits of lending relationships: Evidence from small business data. The Journal of Finance, 49(1), 3–37.
- Uchida, H., Udell, G. F., & Yamori, N. (2012). Loan officers and relationship lending to SMEs. Journal of Financial Intermediation, 21(1), 97–122.
- 植杉威一郎(2022).中小企業金融の経済学.日本経済新聞出版.
- 〔書式例〕和文の雑誌論文はこの形で並べる:著者名(YYYY).論文タイトル.雑誌名,巻(号),開始頁–終了頁.
3種類の参考文献の書き方
- 日本語書籍
- 山田一郎(2020)『地域社会と移民』有斐閣。
- 英語論文 APA
- Smith, J. (2022). Student adaptation in urban Japan. Higher Education Review, 44(3), 201-220.
- Web 資料
- 文部科学省(2026)「外国人留学生在籍状況調査」2026年6月19日閲覧。
以上
Next
初稿ができたら、研究計画書レビューへ
研究計画書を、現在利用できる評価項目に沿って段落ごとに見直します。対象プランでは、研究テーマに基づく教員候補と適合の根拠も比較でき、提出先の検討に役立ちます。
